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平和のために

第17章 四神と姫

――じゃあ、つまるところ
私が世界の運命を左右すると…





――そうなりますね





――無理です…

私はあの日に大切な家族すら
守れなかったんです


力なんて…
私にそんな責任負う資格…

ないです





――…
あなたは火事の時に
かけがえのない家族を
失いました




でもあなたは今、
こうして生きている



あなたの中には
御父上をはじめとする

家族皆の温かな血が、生が、
めぐっています


あなたは何人もの生を
その一身で担っているのですよ


それはとても素晴らしい…
事だと思われませんか?




どうか悲観しないでください

守れなかったのは力を
封印されていたから…




それにあなたは一人では
ございません



私も、四神も
皆あなたの仲間です



力が戻った今どうか
今度こそは生のために

その力を使って欲しいのです

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