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平和のために

第9章 名前



「昨日の夜にね

帰り道に光は
後ろから殴られたの


出血が激しくて縫ったわ




幸い後遺症は残らなかったけど
記憶が飛んでしまったの」




「そんな…」







あの後私は光先輩のお母様と
休憩室で話していた




「お医者様は
殴られただけで
記憶が飛ぶなんて
滅多にないって
おっしゃってたけど…


全身調査をしてもどこも
何ともなかったの…」




「じゃあ記憶を
取り戻す見込みは…」








お母様はうつむいて
首を振った…














「わからないわ」

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