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トライアングル・ラブ -素直になれなくて-

第2章 出会い



そして入学式が始まり、長ったらしい校長の話や理事長の話を聞いた。


ホント入学式めんどくせー。
早く終わらねーかな。

俺は無意識に右足を貧乏揺すりしていた。


「続きまして、入学生生徒代表の挨拶。代表、中島姫奈。」

「はいっ!」


進行を務める男性教師が気合いを入れて中島…いや、“姫奈”の名前を呼んだ。


姫奈は壇上に上がる階段を上り、校長と向かい合った。

そしてマイクの近くに立ち、お辞儀をしてから、紙を広げた。

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