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トライアングル・ラブ -素直になれなくて-

第3章 名前



「なぁ裕也!あの代表の子可愛くね?!」


入学式が終わり、家路に向かって自転車をひきながら歩く俺と純。


「へぇ。純はあーいうのがタイプなんだ。」

「なんでそんな言い方すんだよ。普通に可愛かっただろ?」


何故か怒る純。


「…別に。」

「ふーん。裕也はタイプじゃねーんだ?」


タイプじゃないって言われたら別にタイプじゃないわけではない。

けど、認めたくない。
言いたくない。
アイツが“可愛い”と。

何故だろう。

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