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トライアングル・ラブ -素直になれなくて-

第3章 名前



「姫奈、うぃーす!」

「あ、おっはよぉ!」


パタパタと鳴らした足音は、俺の後ろで止まった。

名前順でアイツは俺の後ろだから、席が俺の後ろなのか…。


「裕也!おはよう!」


肩をポンポンと後ろから叩かれ、“姫奈”に声をかけられた。


「…うっす。」


俺は、微かに首を後ろに回して呟いた。

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