テキストサイズ

トライアングル・ラブ -素直になれなくて-

第4章 涙



「文化祭の準備だけならともかく、講習はいらねーな。」


俺は氷の入った麦茶を一気に飲み込んだ。
冷たい液体が喉を通過する。
夏はこれが気持ち良い。


「…あ。文化祭といえばさ。」


俺のベッドで寝っ転がっていた純が身体を起こし、口を開いた。


「お前のクラス、ミスコンで姫奈ちゃん出るだろ?」

「…あー、んなこと言ってたな。確か推薦されたとか言ってた。」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ