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トライアングル・ラブ -素直になれなくて-

第4章 涙



「おい、噂ってなんだよ。」


俺は寝っ転がった純の頭を近くにあった雑誌で“バシン”と叩いた。


「いてっ…。おい、聞きたいなら優しく聞けよ。」

「わりぃわりぃ。で?噂って?」


俺は手にした雑誌を床に置き、改めて純に尋ねた。


「なんか、姫奈ちゃん先輩に呼び出しくらってるとか…。」

「…は?」

「いるんだよ。1年のくせにミスコン出る姫奈ちゃんを妬んでる先輩たちが。」

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