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トライアングル・ラブ -素直になれなくて-

第4章 涙



「沙ー織っ!ご飯食べよ?」

「はいはい。椅子持ってきな?」


アイツが泣いてようが泣いてまいがどっちでも良い。
昨日は確かにそう思った。

でも、学校に来てアイツの顔を見たら、そんなことはなくなった。

無意識にアイツの声を耳で探す。
無意識にアイツがいるか目で探す。


なんだよ俺。
めっちゃ気にしてんじゃん。


「裕也、飯食おーぜ。」

「あ、おう。」


俺の目の前にカレーパンらしきものを見せびらかしてきた山P。

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