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トライアングル・ラブ -素直になれなくて-

第4章 涙



「なぁ。」


俺が話しかけると、顔を上げ、瞳に俺を映す“沙織”。


うわ。
ホント、アイツとは真逆だな。
女子のくせにイケメンだわ。


「アイツ…姫奈、どこ行った?」


俺が尋ねると、微かに口元が“ニヤッ”と歪んだ気がした。


「姫奈のこと心配なんだ?」

「は?」


逆にお前は友達のくせに心配してねーのかよ。

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