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トライアングル・ラブ -素直になれなくて-

第4章 涙



「私は、姫奈が大丈夫って言ったからそれを信じてるだけ。」


ダメだ。
俺には理解できそうもない。


「大丈夫じゃなかったらどうすんだよ?」

「そしたら助けるに決まってるじゃない。」


顔色一つ変えずにしゃべる“沙織”。


「…泣いてたらどうする。」


そう言うと俺の顔を“ジッ”と見た。

俺は負けじとその目を見る。

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