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トライアングル・ラブ -素直になれなくて-

第4章 涙



「…沙織に何もしないならなんでも…。」


なんで。
なんでそこまでしてアイツを庇う。

俺は近くにあった空き缶を拾い、倉庫から少し離れたところの角に曲がった。


「じゃ、今日は…。」


クソ女の話し声が微かに聞こえた瞬間、俺は空き缶を入口に向けて投げた。


“ガシャンカシャン”と鳴り響く空き缶の音。

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