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希望の欠片もない大切な人。

第4章 初

お母様が亡くなって、私は悲しみのあまり、部屋に引きこもった。

食事にもほとんど手をつけずに、1日中ぼーっとしていた。


お母様が亡くなって1週間が過ぎ、私は不意にいてもたってもいられないほどの寂しさに襲われた。

頭はものすごくぼーっとしていて、何も考えずに足が向かった先は────

お父様の寝室だった。

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