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えっちな理科準備室

第8章 もう一人の悠馬

もう数か月前の話だ。

僕は放課後の理科準備室で“人間の死滅した脳細胞を再生する薬”の開発に取り組んでいた。この薬が完成すれば、世界中の多くの人が救われるはずだった。

…薬は完成した。

実験用マウスで効果を試した。
結果は成功、世紀の大発明に僕は馬鹿みたいに喜んだ。

あとは然るべき機関にこの薬を託すだけだった。

でも僕はここで大きな過ちを犯した。

___理論的にはこの薬に副作用はない。この薬を飲めば死んだ脳細胞はすべて再生される…。

僕は、今すぐにこの薬の効果を試したかった。脳細胞が蘇る感覚とはどんなものなのだろうか…危険な好奇心が僕をつき動かした。

ゴクリ…


____僕は、その薬を飲んだ。



それが全ての始まりだった。

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