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えっちな理科準備室

第9章 崩壊

粉の霧が晴れ、視界が元に戻りました。

「成功…だね、あゆみ」

雪乃ちゃんは私のもとにやってくると、親指を突き立ててガッツポーズをしました。私は笑顔でそれに応えます。

「薬は…全員に散布できたみたいだね…よかった」

私は安心してその場に座り込みました。あとは悠馬くんが放送室から全校生徒に向けて“暗示”をかけるだけです。

『教員、生徒の諸君、ごきげんよう。僕の名前は松木悠馬…今日からこの学校の支配者だ』

生徒たちのざわめきがぴたりと止まり、全員がスピーカーの声に耳を傾けはじめました。

『今日から僕がこの学校を支配するに当たって、いくつかの決め事を作った。よく聞いて頭に叩き込むように』








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