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えっちな理科準備室

第11章 悠馬の欲望

翌日、目覚めはあまり良くなかった。睡眠時間は多めにとったはずだがこの体たらく。

・・・これから世界を手にする男がこれではまずい。

そんな事を考えているとこの部屋の戸をノックする音が聞こえた。

僕が入れと一言いうと、弁当箱を持った一人の女子が入ってきた。

「おはよーっ、悠馬サマ!朝ごはん持ってきたよ~」

初顔だ。

僕は料理が得意だと言う生徒数名に、日替わりで朝食を作らせていた。今僕の目の前にいるのは確か…

2年生の小清水 紗希(こしみず さき)、水泳部のエースだとか耳にしたことがある。健康的な小麦色の肌とスレンダーな体は日々の努力の賜物だろうか。

「ご苦労、後で頂くよ」

「うんっ!頑張って作ったから…悠馬サマの口に合えばいいんだけど」

そう言って笑顔で手を振りながらこの部屋から去ろうとした紗希を僕は呼び止めた。

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