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私は夢をみていました。

悠馬くんと初めてあの理科準備室で出逢った時の鮮明な記憶が蘇ってきました。

放課後、物理の教科書をどこかに置いてきてしまった事に気がついた私は、急いで理科室へ向かいました。物理の教科書は理科室でしか使う機会はないのでそこにあるのは確実でした。

私は教室のドアに手をかけると、勢いよく開けました。

すると、私の目の前に現れたのは想像していたのと違う風景でした。

どうやら理科室の隣、理科準備室の扉を開けてしまったようです。

理科準備室には一人の男の子がいました。悠馬くんです。悠馬くんは少し驚いた様子でしたが、私が教師などではなくクラスメイトだと確認すると困ったように微笑んで

「やぁ」

と言いました。