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えっちな理科準備室

第13章 さようなら


・・・・

自分が自分でなくなる・・・?


思えばこの感覚は身に覚えがあった。


まさか・・・!!!


そう思った直後、僕の頭の奥から”もう一人の自分”が語りかけてきたのだった。それはたった一言、僕の脳裏にグサリと突き刺さるような一言だった。

『もう終わりにしよう、さよならだ』

僕は頭を押さえながらフラフラと壁にもたれた。

「おかしい・・・!ヤツは消えたはずだ!!この身でハッキリと確認したはずじゃないか!!」

今の一言が疲労による幻聴じゃないとするならばヤツはまだ僕の頭に存在している事になる、だがそれは考えられない事だった。

僕の意識は数ヶ月以上今の”僕”が支配していた。その間、ずっと脳裏で以前の”僕”は息を潜めていたというのか?

「ありえない!!!!」

僕は拳を壁に叩き付けた。

それに、今このタイミングで自らの存在を主張してきたその意図はなんだ・・・?

さよなら・・・?

終わりにする・・・?

一体どういう事なんだ・・・?



急に視界がぼやけてきた。

そして僕の目の前は真っ白になった。

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