えっちな理科準備室
第14章 最終章:さよなら理科準備室
僕が目を覚ますと、そこは見慣れた光景、理科準備室だった。
僕は理科準備室の椅子に腰かけていた。
「なんだ・・・夢・・・だったのか?」
僕は安堵の息を漏らした。
「おはよう・・・悠馬くん」
背後から声が聞こえた、驚いて振り返ってみると、そこにはあゆみが何やら悲しそうな表情で僕を見ていた。
「何しに来たんだ」
僕がそう言って立ち上がろうとしたところ、腰回りの違和感に気がついた。
「くっ・・・動けない!?」
僕の身体と椅子は、太いロープで何重にも巻かれ固定されていたのだった。
落ち着け・・・僕はそう自分に言い聞かせて今の状況を冷静に分析しようと試みた。
誰が僕にこんな事を?あゆみが?・・・いや、そんなはずはない、あゆみに限らずこの学校の人間は僕の暗示の支配下にある・・・僕に敵意を向ける者などいないはずだ・・・
じゃぁ・・・誰が?
『僕だよ、僕があゆみに頼んだんだ』
・・・!!
僕の思考を完全に見透かしたようなタイミングでいるはずのない”僕”が脳内に直接話しかけてきた。
「お前・・・どうして・・・!!!!消えたはずじゃっ!!!!」
僕は声を荒げて叫んだ。
『いいや、僕は消えてなかったんだよ。きみに”消えた”と思い込ませる程度には消えかけていたけどね、きみの頭の奥底でチャンスを伺ってたんだ・・・』
「ありえない・・・!!意識は僕がずっと支配していた!!あの状況下で消えずに残っていただなんて・・・!!」
『きみは僕の身体をずっと支配していたつもりだったのだろうけど、それは違うんだよ』
僕は理科準備室の椅子に腰かけていた。
「なんだ・・・夢・・・だったのか?」
僕は安堵の息を漏らした。
「おはよう・・・悠馬くん」
背後から声が聞こえた、驚いて振り返ってみると、そこにはあゆみが何やら悲しそうな表情で僕を見ていた。
「何しに来たんだ」
僕がそう言って立ち上がろうとしたところ、腰回りの違和感に気がついた。
「くっ・・・動けない!?」
僕の身体と椅子は、太いロープで何重にも巻かれ固定されていたのだった。
落ち着け・・・僕はそう自分に言い聞かせて今の状況を冷静に分析しようと試みた。
誰が僕にこんな事を?あゆみが?・・・いや、そんなはずはない、あゆみに限らずこの学校の人間は僕の暗示の支配下にある・・・僕に敵意を向ける者などいないはずだ・・・
じゃぁ・・・誰が?
『僕だよ、僕があゆみに頼んだんだ』
・・・!!
僕の思考を完全に見透かしたようなタイミングでいるはずのない”僕”が脳内に直接話しかけてきた。
「お前・・・どうして・・・!!!!消えたはずじゃっ!!!!」
僕は声を荒げて叫んだ。
『いいや、僕は消えてなかったんだよ。きみに”消えた”と思い込ませる程度には消えかけていたけどね、きみの頭の奥底でチャンスを伺ってたんだ・・・』
「ありえない・・・!!意識は僕がずっと支配していた!!あの状況下で消えずに残っていただなんて・・・!!」
『きみは僕の身体をずっと支配していたつもりだったのだろうけど、それは違うんだよ』