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えっちな理科準備室

第1章 私と悠馬くん

「こんにちは、悠馬くん」

悠馬くんはすでに何か難しそうな実験をしていました。私は科学が苦手なので何をしているのかはサッパリです。

「ああ、あゆみくん。今日もきてくれたんだね」

「うん、邪魔になってなければいいんだけど…」

「邪魔だなんてとんでもない、きみが後ろにいてくれるだけでなんだか落ち着くんだよね」

「そう言ってもらえると嬉しい…です」

この部屋で私と悠馬くんは基本的に会話をしません。でもいいんです。私は熱心に研究をしている悠馬くんの背中を見ているだけで幸せですから。

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