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好きって言わない距離

第3章 二人だけの一夜

「…ん?あ、俺寝ちゃった…おっ杉崎、どうだ?」


「うん、随分ラクになったみたい」


「マンションの前で倒れて、俺マジ焦ったよ」


「ありがとう。ずっと居てくれたんだね」


「大変だったんだぞ。おまえんち誰も居ないし、
鍵探して入ったら、置き手紙に日曜に帰りますって書いてあったし、
それに熱で汗だくだったしな」


またあのニヤリとした悪戯っぽい顔をした。


ひゃあ~やっぱり、着替えは榊原君が…


「夜中うなされてたぞ。榊原君…って」


「…うそ!?」


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