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好きって言わない距離

第23章 雨の日デート

「クリスマス…クリスマスが近いから混んでるんだ」


「あっそうかもね」


私達はモールの吹き抜けの大きなツリーを腰掛けて見ていた。


「クリスマス…イブの夜、俺のうちパーティーするんだ。
事務所フロアで毎年ね。
美優も来いよ」


「いいの?」


「当たり前だろ」


「何着て行こう…」


「よし、選んでやる」


榊原君は私の手を引いて立ち上がった。


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