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好きって言わない距離

第28章 epilogue

「美優は今日何時帰る?」


爽はコーヒーを飲み、新聞を広げながら言う。


「ん~午後も講義があるから4時過ぎかな」


「俺、講義終わってから本屋行きたいから6時くらいかも」


「分かった。ご飯作って待ってる」


「美味しく作れよ」


クスクス笑いながら爽は言った。


「あたりまえ!」


私は負けじと言い返し笑った。


私達はそれぞれ違う大学へ進学した。


でもおバカな私が志望校に入れたのは厳しい爽のお陰かな。


母はとうとう父のところへ引っ越し、私は爽の部屋で暮らしてる。

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