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好きって言わない距離

第28章 epilogue

「いけない、こんな時間!もう行かなきゃ」


「俺も一緒に出る」


急いで上着を着てドアへ向かう。


ドアを開ける前に爽は優しいキスをくれる。


「行くぞ」


「うん」


ドアを開け二人で部屋を出た。


春の風が彼の黒髪を揺らす。


私は窓際の席で、本を読む爽の後ろ姿を思い出した。







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