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好きって言わない距離

第29章 プチサイドストーリー

『間もなくドアが閉まります。閉まるドアにご注意下さい。』


車内のアナウンスが流れるその時、
息を切らせた彼女が電車に飛び乗ってきた。


はあはあと息を切らせながら閉まるドアの前に立っている。


うちの制服だな。


大きな瞳で窓の景色を見る横顔が幼いのに、はあはあとしている口元が妙に色っぽく感じた。


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