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好きって言わない距離

第29章 プチサイドストーリー

彼女に出会ったあの日は高校入学の翌日の事だった。


僕は彼女と知り合いになるまで、車内で彼女に気づかれないよう守っていた。


彼女は時々大きく揺れる車内で頭をぶつけたり、ポケットからハンカチを落としたり、かなりそそっかしい子だった。


僕はそんな彼女を愛おしいと思った。



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