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好きって言わない距離

第5章 イケメンバレる

戻す本棚が思いの他高い位置でなかなか届かない。


背伸びして差し入れようとしたら、本が入らず落ちてきた。


「きゃっ!」

…と、その時後ろから手が伸びて本をキャッチしながら、
よろめく私を支えてくれた。


振り向くと榊原君。


近い。顔が近い!


榊原君の唇が近づいてきた!


うそ…


一瞬目を閉じた。


すると耳元で、

「おあずけだ」

と囁いた。


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