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好きって言わない距離

第5章 イケメンバレる

「やり過ぎた。もうしないよ」


榊原君もちょっと反省してるみたい。


「帰ろう」


「うん」


私達は並んで図書室を出た。


校門まできたら、女子が何人かいて、こちらを見ていた。


その中の一人が私達に近づいてきた。


「あの~榊原先輩!ちょっとお話ししたいんですけど…」


あ~なるほどね。


「私、先に帰るね」


そう言って、その場から足早に去った。


見たくない!聞きたくない!


榊原君が告白されるのなんて!


なんか今日は頭ん中ぐちゃぐちゃ!


やだ、なんか泣きそう…


私は駅まで走った。

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