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好きって言わない距離

第7章 初デート

「はっはっ…」


吐息が漏れる長い口づけは観覧車が終わる頃、ようやく唇が離された。


私はもう半分溶けていたかもしれない。


「満足した?」


榊原君が耳元で囁く。


「…うん」


私はそう答えるのが精一杯だった。


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