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好きって言わない距離

第8章 わからない…

一学期最後の帰り、榊原君と電車が一緒になった。


「夏休みはどこか行くの?」


気まずくなるのは嫌だったので話かけた。


「塾」


「勉強大変だね」


「杉崎もやっとけよ」


「…うん」


「じゃあ」


「ああ」


素っ気ない会話で私達は別れた。


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