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好きって言わない距離

第11章 エピローグ

二学期が始まり、朝いつもの電車に乗る。


榊原君は既に乗っていて、私を待っていた。


「おはよう!」


「おはよう」


少し混雑している車内で私を引き寄せる。


「美優、可愛い。食べたい」


耳元でそっと囁く。


私の体はすぐに反応して赤くなる。


「ふっ、美優顔赤いぞ」


ニヤリと笑う榊原君お得意の顔。


「朝から、やめて…」


また耳元で…


「安心しろ、続きは後のお楽しみだ」


私の胸はさらに高鳴り続ける。


榊原君と付き合い始めてから私は朝から晩までドキドキしっぱなし。


本当に心臓が壊れそう。






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