
世界はもうパラダイス
第1章 状況を把握する
平凡な私、松岡 美月
優等生、増沢 菜々子
クラスのムードメーカー、天城 蛍
私達3人は普段から仲のいい中学3年
今日はいつもどうり一緒に下校中
だが、学校から出た途端、違和感を感じた
子供や学生はいつもどうりだが
大人が見当たらない
商店街にある全ての店を見てまわったが
やはり大人が居ない
車も、電車も走っていない
テレビをつけても映らない
というか、ほとんど電気がまわっていない
私達は約20分間大人を探していた
最初のうちはみんなパニックだった
でも、30分もたつとみんな兄弟や友達同士で集まって騒ぎ出した
天国だ!
やりたいほいだいだ!
パラダイスだ!
もう街はお祭り状態
蛍が目を輝かせて言った
「大人が皆消えたんだっ!!」
いつもは物静かな菜々子も声を張り上げた
「子供だけの世界だわ!!」
私達は生きてきた中で一番、興奮していた
私達3人は街のど真ん中で叫んだ
喜びに満ちた目で
大きな声で
「パラダイスだ!!!!!」
周りの子供たちも次々に叫ぶ
パラダイスだ!!
パラダイスだ!!
パラダイスだ!!
