
世界はもうパラダイス
第2章 パラダイス1日目
コンビニ内はもうぐっちゃぐぢゃ
私達の前に来た子供のしわざだろう
「あ~あ。ぐっちゃぐぢゃだねー」
「食料もったいわね。じゃ、私ハンバーグ」
「んーじゃあ私はパスタ」
ついでにアイスやお菓子、雑誌も。
エロ本はすでになかった
まったく、子供は好奇心旺盛だな
私も子供だけど
街中にお札が落ちているが
誰も気にとめない
もうこの世界に金はいらないから
「世界が壊れていくね」
「「え?」」
私と蛍は菜々子に聞き返した
「だってそうでしょ?何をしても誰も責めない。性的行為も、もちろん人殺しだって。
いずれ道端に死体が転がっている日常が来るかもしれない…」
そっか…そうだね
世界は、地球はもう壊れ始めているんだ
その夜、私達は学校の屋上で寝た
蛍には小3の弟がいるので
弟とその友達も一緒に楽しく寝た
屋上から見る街は日付が変わる時間帯でも、笑い声や叫び声で騒がしかった
