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みずたまり

第1章 入学式

私に気づいた母さんがこっちを向いた。

「あら、似合ってるじゃない♪
さすが私の娘ね~♪」

そういえば、母さんは昔
モデルをしていたらしい。
私を見て頷いている。

「大きくなったな、麻佑」

父さんが微笑みながら歩いてくる。

「こないだまでチビだったのにな!!」

「父さん!?一言多い!」

もー!と言いながら三人で笑い合う。
時計を見ると7:25を指していた。

「あ、時間だ!!それじゃ、行ってくる!!」

ローファーをはいて玄関を開けた。

「行ってらっしゃい!!またあとで♪」

母さんのにこやかな顔に手を振り返す。
自転車に乗り、学校を目指した。

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