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星空の下。

第2章 最悪の再会。

辺りは
すっかりとオレンジ色に染まっていた。

『付き合わせちゃって、ごめんね。』

班各自担当を決めることになっていたが、
高岡君が来ていなかったので
放課後まで待っていた。

しかし、結局来なかったので
今、門川君と2人で
それぞれの担当を決めている。

「別に気にしなくて全然OK!!」

ニコッと返事を返してくれた。

「そーいえば、山之口は?」

『柚香は部活の準備があるからテキトーに決めてていいって言ってたよ。』

「なら、あいつが班長だな!!!オレがこれで、日南さんがこれ。.....できた!!」

そう言って、紙を手渡してきた。

「高岡は何もやらない、保健委員。」

『確かに。保健委員って基本何も仕事ないよね。』

アメリカでも
こんな時は保健委員が大人気だった。

基本、何も仕事をしないから...

ふと名前が記入された場所を見た。


保健委員の所には
"高岡瑠星"と書いてあった。


ドキンと心臓が音をたてた。

この"瑠星"っていう字...
同じだ。

"あの人"....

"りゅーちゃん"と同じ字だ。


最初に会ったとき、
下の名前を聞いて驚いてたし......

まさかだよね。。。


苗字が違うし。

苗字が変わったのは私だけだよね?


『か、門川君ってさ、高岡君といつから友達なの??』

「高岡?んー...中学からだっけ??」

『...高岡君の親って再婚してたりする???』

私の知っている"りゅーちゃん"の両親は
小さい頃に離婚しており、母子家庭だった。

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