テキストサイズ

星空の下。

第8章 小さな嫉妬。

「寒いから、どっかの店に入ろっか?」

『あっ、うん!』

正直、今の場所から移動したくて仕方なかった。

なぜかと言うと....


先ほどから、こちら側をチラチラと見る視線が痛かったからだ。

門川君の元カノさんは
とても可愛いことで有名で、
私の学年では、知らない人がいないくらい
有名なカップルだった。

しかし、先日
破局した。

要は、

別れたばかりの門川君と
なぜ、一緒にいるのかという好奇心の目に晒されていた。



『はぁ~、温かいなー。』

温かいココアが冷えた体を暖める。

集合時間まで
あと少ししかないということで

お店で時間を潰すことになった。


「ごめんっ。そんなに寒かった?」

『いや、大丈夫だよっ。』

何気ない会話でも門川君といると
心まで暖かくなる。


でも....。

でも。




りゅーちゃんだったら....。

りゅーちゃんと
今日1日、過ごしていたら...

ストーリーメニュー

TOPTOPへ