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星空の下。

第9章 最初で最後。

『あっ、はい。これ。』

リビングに入ってきた
りゅーちゃんにマグカップを差し出した。

「......どーも。」

私からマグカップを受け取り、
一口飲んでテーブルに置いた。

テーブルに置いてあったメモ用紙に
気付き、手に取った。

「....おばさん、今日は帰らないのか?」

何を言い出すのかと思ったら
そんなことか。。。

『そうだけど??高岡君に関係ある??』

「.....。」

彼は無言のまま、リビングから出ていった。


嘘っ!?
もしかして怒った???

慌てて私も彼の後を追うように
リビングから出た。


彼が向かった先は
玄関ではなく、私の部屋だった。

廊下から漏れる光以外、真っ暗だ。


りゅーちゃんの目線の先には

机の回りに貼ってある写真。


その写真はどれも、アメリカのものだった。

「ここにある全部の写真、俺の知らない茉里亜ばかりだ....」


どこか弱々しく聞こえる声。

『えっ??』

「もし、あのまま一緒に過ごしていたら俺達はどうなってたんだ....」

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