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星空の下。

第9章 最初で最後。

ガチャーー

部屋の鍵を開ける。


ここまで、私とりゅーちゃんは終始無言。。。

『ただいまー。』

返事が返ってくるはずもなく、

真っ暗な玄関に電気をつける。

『高岡君、そこの部屋にバッグを置いてもらえる??』

「...あぁ。」

りゅーちゃんを私の部屋に残し
リビングへと向かった。

テーブルの上を見るとメモ用紙が。

―――――――――――――――
茉里亜へ

修学旅行は楽しめた??

お母さん、夜勤たがら
明日の朝に帰るね。

寒いから
ちゃんとした服装で寝て下さい。


母より

――――――――――――――

『夜勤、か....』

メモ用紙をそっと置き
キッチンの方に行った。

わざわざ荷物を
ここまで運んで来てくれたからな...

飲み物くらい出さないとね。


インスタント珈琲を作り
テーブルの上へ。

『高岡くーん!!こっち来てー!!!』

中々、部屋から出てこない
りゅーちゃんを呼ぶ。

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