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星空の下。

第9章 最初で最後。

「....茉里亜。」

そっと私の頬を触る。


『嫌っ。触ら、ないで、よ。』

濡れた頬に添えられた手を払いのける。


ズルいよ。

ズルいよ、りゅーちゃん。。。


何でそんな目で私を見つめるの?


やっぱり好きだよ。

大好きなんだよ。


でも、キミには私の変わりになる人が沢山いるよね。


ねぇ、どうすればいいの??


『りゅーちゃん...』

今にも消えそうな声で彼の名を呼ぶ。


『最初で最後にするから...。だからお願い.....。』


そう言って
彼の唇にそっと私の唇を重ねた。

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