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愛しい人~テニプリ~

第3章 #3

『何で?』


俺が聞き返すと、手塚はわかりやすくため息をついた。



『そうか。俺の勘違いだったようだな』



手塚が急に立ち止まるから、一歩進んだ俺は雨に打たれてしまった。




冷た――と、思ったのも一瞬。

気づいたときには、何故か手塚にチューされてた。



えっ?




『菊丸は越前のことを好きなんじゃないかと思ってたけど、勘違いだったようだな』



それとこれがどう結びつくのが、次の手塚の言葉を聞くまでわからなかった。



『菊丸。俺はお前が好きだ』

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