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愛しい人~テニプリ~

第5章 #5

「ミラ…」


ため息をふぅーとつき、ミラに正直な気持ちを伝える。



「ごめん、俺は…日本に好きな人がいるから。中学のときから、その人しか好きになれない」



「それって、あたしより可愛い?」



ミラが上目遣いで見上げてくる。



「う~ん、ミラに似てる。性格とか、仕草とか。だけど、ミラじゃその人の代わりにはなれないんだ。ごめん」




英二先輩の代わりになる人なんて誰もいない。



気づくのが遅くて、離れてしまったけど…。


だけど、忘れたことはない。

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