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私だけを見てよ。

第5章 迷い。


少し戸惑う絢美だったが、

もっといっぱい勉強を教えて欲しくて

オッケイをした。

それ以上に、ドライブに行きたいという気持ちが

抑えきれなかったのが本音だが、

婚約者がいるという立場上、

自分をごまかす意味でも、それは考えないことにした。


約束は明後日。土曜日の夜。

期待に満ちていた絢美は、

久しく出していなかったお気に入りのワンピースを

クローゼットの奥から引っ張り出していた。

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