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私だけを見てよ。

第8章 堕落。



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2人は、海岸沿いの防波堤の前にいた。



ザザーン、ザザーン。


波の音が2人を包み込む。


絢美は、完全に基臣の虜になった。

出てくる言葉や仕草、

基臣の全てが愛しくて仕方がない。



『…絢美。』



二重の、それでいて切れ長な基臣の瞳が

絢美をとらえた。



『んっ…。』

ちゅくちゅく…



基臣の舌で絢美の唇が濡らされる。

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