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私だけを見てよ。

第9章 事実。



『2人で少しゆっくり話がしたい。』


そう言って基臣を呼び出したのは、

もうすぐ秋だと感じる少し肌寒い夜のこと。


私たちが会うのは決まって夜だった。

初めてのデートでの食事も、、

今思えば人目につかないようにカラオケだったの?

切ない。切なすぎるよ。

一人で浮かれてて、バカみたい。


そんなことを考え、じわっと涙をにじませながら

基臣が来るのを待っていた。

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