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契約彼氏

第2章 *出逢い...




1年生の私は研修のひとつとして銀行の窓口で接客してる。


繁華街にある支店では会社関係のお客様が多く、個人的な取引のあるお客様の来店は少ない。


そのためか、決まった時間に決まった人が来店されるため、顔見知りが日に日に増えていった。







「1年生ですか?」


「え・・・・?」







今日も決まった時間に見えたお客様。


毎朝両替に来る銀行の近くで働く美容師さん―・・・




顔見知りではあるけれど、話をふられたのは初めてで、伝票を受け取る手が思わず止まった。






「研修中って書いてあるから」





私の名札をチラッと見て微笑んだ。








「あ、はい・・・」







あまりにも可愛らしい顔立ちと笑顔に上手に言葉を返せない。








「僕も1年生なんですよ」







まるで尻尾を振る子犬のように懐いてきた彼に微笑まずにはいられなかった。


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