テキストサイズ

契約彼氏

第2章 *出逢い...





私の銀行の支店は東京の中心のさらに中心である繁華街にある。



特別真面目な格好をしてるわけでもない私を誰も銀行員なんて思わない。



支店から出て溜め息の出る人混みに紛れると携帯が震えた。









From.亮ちゃん
title. Re.Re.

ごめん。仕事延びそう。
明日の朝出発しよ?







学生時代のアルバイト先で知り合った亮ちゃんは、法律事務所に勤める弁護士のタマゴ。



忙しくて、会えても月に1、2回だけ。



就活を終えた学生時代はほぼ毎日会ってたから、今の生活のギャップに正直不満が溜まる。






ちょっと怒った感を伝えたくて、すぐには返事を返さない。


これなら先輩たちと飲みに行けば良かったな―・・・

ストーリーメニュー

TOPTOPへ