契約彼氏
第2章 *出逢い...
金曜日だからか、いつも以上に混み合う繁華街―・・・
駅に向かう階段を上ってる時、再び携帯が震えた。
きっと、怒った私に気を遣った亮ちゃんが電話してきたんだ。
携帯を取り出した時、画面の名前に首を傾げた。
「もしもし?」
《美玲?もう帰っちゃった?》
声の主は、表示された名前通り、同期の優子。
今日は優子の部署は勉強会のはず。
だから優子を待たずに帰ってきた。
「勉強会は?」
《それがさー部長がお客さんのところ行っちゃって急遽なくなったの。
彼氏と会うまで時間あるからご飯食べようと思って電話してみた!今どこにいる?》
「まだ駅にいる!
今から支店に戻るよ。」
「まじ?さんきゅ♪」
私にとっても好都合だった。
明日の朝までは暇なわけだし―・・・