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「変態、近寄るな。」

第3章 「絢君の過去と秘密」



彼女に出会ったのは、きっと俺の人生において必然だ。









彼女はあの日、学校の前で佇んでいた。

雨のなかなのに傘をさしていなくて、だからか異質にみえた。
―――まるで、泣いているようで。



「ねぇ、どうしたの」

いつもなら、絶対声なんてかけない。
だけど、何でだろう。何となく、だったのかな。

驚いた彼女が振り向く。
―――やっぱり、泣いていた。

「……ほら、あげる」

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