「変態、近寄るな。」
第2章 「変態の過去と秘密」
そのとき。ぴと、と頬に冷たい感覚が走った。
「ぎゃわっ?!」
思わず声をあげて、起き上がる。
とにかくつめてぇよ!!
缶ジュースをくっつけられたみたいだった。
そして、缶ジュースを睨むオレの耳に、くすくす笑う声が聞こえる。
「ご、ごめん、っくく……ぶはっ、やば、笑いとまんね、「ぎゃわっ?!」って」
むっとして視線を外す。
―――と、彼女の姿に息を飲んだ。
「本当にごめん、さっき、「オレの人生終わった~」って言ってたから、何あったかしんないけど、せめて絢君の……ははっ、ジュース、あげようかなと思ったんだけど……くっ」
まだ、笑いっぱなしだ。
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