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「変態、近寄るな。」

第2章 「変態の過去と秘密」





「松橋、松橋、起きて……って、ぎゃっ?! やめろよ変態!!
変態って寝起きも変態なのかよ!」


未琴ちゃんの声がクリアに聞こえた瞬間、何だか心がきゅーっとなって、ガバッと抱きつく。
すき。すき。だいすきだよ、未琴ちゃん。

いつか未琴ちゃんを、本当の意味でこの腕に閉じ込めたい。
オレなしでは生きれない体にしてあげたい。

まだまだ欲望はつきないけれど。

けれど、まずは、これで。


「ちゅー、っとね」


リップ音を立てて、頬に。

覚悟しててね、未琴ちゃん。
オレの想いはあのヤンデレ野郎にも負けないよ。

だって、初恋なんだから。




( 実はね、未琴ちゃん。
図書室での出来事は、偶然なんかじゃないんだよ。
未琴ちゃんの親友の青佳ちゃんに嘘を吐いて、青佳ちゃんを利用して、猫の本をおいて、情事をみせたんだよ。
あれの大きさを知りたいだなんて、口実なんだよ。
一生、秘密だけど、ね。 )


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