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とある野球部の危険な恋物語。

第2章 両思い…?

優河side

「はぁ…はぁ…っ」
「先輩!麗那が…!!!」
小高が泣き目になっていた。

「!?…麗那!?どうした!!これ!?」
「過呼吸だと思う…喘息持ちだし、このままだとヤバイ!!」
「過呼吸…か!過呼吸だと、紙袋が必要だ!!意識はあるか!」
「ないの!!」
「近くのコンビニエンス行って、紙袋もらってこい!!」
「はい!」
タタタ…
「ゼェ…ゼェ…ゼェ…」
「大丈夫か!?聞こえるか!?麗那!!!」
「ゼェ…先輩…?ゼェ…ゼェ…ゼェ…ゼェ…」
「麗那!!大丈夫だ、喋らないで!」
「ゼェ…ゼェ…ゼェ…」

「先輩!紙袋もらって来ました!!はぁ…っはぁ…っ」
「麗那の意識は戻った!!紙袋貸して!!」
紙袋を麗那の口に当てる…
「麗那、ゆっくり深呼吸しろ、大丈夫だから」
「ゼェ……ゼェ……ゼェ……ヒュウ…ヒュウ…」
「よし、呼吸は元通りになってきた。」

「ヒュウ…ヒュウ……スゥ………」
「よし、もう大丈夫だ。でも、手足が痺れてると思うから、しばらく歩けないぞ。」
「先輩、何でそんなこと知ってたんですか?」
「俺の妹が過呼吸だったからな…それより、何で俺を呼んだんだ?俺が過呼吸の知識を持っていたから良かったけど…」
「それは…パニクっちゃってたのもあるし…」
「そういうことか」
ボソッ「麗那も先輩の方が嬉しいだろうし」
「ん?何か言った?」
「いいえ!!」

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